ストライキと陽気なタクシーの運転手

鉄道ストライキ真っ只中のフランス。
鉄道も地下鉄も、運行本数は激減。道路もタクシーも激混み。
その中で、フランス国内を移動しなければなりません。

まず、フランスに到着したその日。
タクシーの前には長蛇の列。
そして、やっと順番が来ました、ところが、
「現金だけですよ、カードは使えません。」とのこと。
手持ちの現金の少なさ故に、できるだけ、現金は使いたくはありません。
カードが使用できるタクシーを待ちましたが、
なかなか捕まえることが出来ません。
どのタクシーも、Cash Onlyだそうです。
しょうがないので現金で払うことにしました。
しかし、乗り込んだタクシーの運転手が、どうも道に不案内。
ただでさえ混んでいる道を、あっちに行ったり、こっちに戻ったり、
夜中の一時過ぎにやっとホテルに到着。
安くしてはもらいましたが、結構な額になってしまいました。
まあ、会社に請求するから、どうでも良いのですが、、、
しかし、道に迷い、深夜遅くまでの運転とはいえ、
タクシーの運ちゃんはとても陽気。
ホテルを見つけたときには、いきなり、「オオー、シャンゼリゼ!」と音楽をかける始末。
お国柄なんですかね。

次の日、午前中は打ち合わせをした後に800km以上の移動。
普段ならば電車で快適な旅なのですが、
今回は6時間以上のドライブです。
運殿するのは現地の方。休み一回で走りきりました。
とてもタフな人です。
助手席に座った私はというと、寝てはいけない、
寝たら運転手も眠くなる、と言っても、
私は英会話が達者なわけではないので、
何を話していいのかわからず、沈黙のドライブ。


その日の予定を終了し、次の日、再び、800km以上の移動。
しかも、長いドライブの末の目的地はパリのど真ん中にある、私のホテル。
パリの交通の混雑は、ストライキのためもあって、超過密。
800kmの最後の20kmに一時間以上もかかってやっと到着。
本当にお疲れさま、そして、ありがとうございました。

ドライブの間に見た、美しいフランスの田舎の風景。たたずむ古城。
池を覆う霧を道路の上から眺めた景色。
その美しさに、長距離ドライブの疲れも癒された思いがしました。
そして、空にかかった虹。
大変だった出張も、最後には美しい虹で締めくくられました。

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