English Please !!

24時間かけてスウェーデンに到着。
次の日から仕事です。貧乏暇なしなのでしょうか。

「オーストラリアの人と日本の人がスウェーデンで打ち合わせをする。」
できの悪い回文のようですが、
最初の相手は、身内でもあるオーストラリアの人。
お互いの役割分担を決めなければなりません。

どんな相手がでてくるのでしょうか。
不安な気持ちで会議に出席すると、出てきたのは3人の男の人。
一人は、マトリックスのようなめがねをかけた、難しい英語をまくし立てる男。
次の人は、若そうな男。そして最後に登場したのは、温和な感じのオーストラリア人。
ラッキーなことに私の相手は、最後の温和な方。
当然ですが、オーストラリア人の公用語も英語、彼らも英語を話します。
しかし、オーストラリアの方は、「a」の発音がちょっと違っていて、
たとえば、「Data」は、「ダータ」、(なんじゃ、そりゃ)。
「today」は「ツゥダイ」、(え、誰か二人死んだの?)
(()は私の心の叫びと思ってください。)
そして、ネイティブな英語なのでとても早く、理解するのにとても苦労します。
まあ、しかし、温和なオーストラリア人は、私の再三の質問にも、
嫌な顔をせず、答えてくれました。
そして、役割分担の話なのですが、
「この部分は、そちらでやってもらえます?」「OK」(よかった)
「この部分は、どうでしょうか?」「Yes」(へ、ここまでいいの?)
「それでは、ここは?」「No Problem」(ええ、話つうじてないのかな?)

「本当にいいの?」
「いいですよ、だって、この部分はすでに作成済みなのですから、、」

なんのことはありません。ほとんどはすべて、相手側か作成ずみ。
本当にラッキーでした。

そんなこんなで、順調に仕事を進めていると、突然、現地の営業の方が、
「明日、お客さんにプレゼするから、資料作っておいてね。
 それじゃ、私は帰るから。明日ね。」
なんじゃ、そりゃ。でも言われたからにはやるしかありません。
私も一応、「不敗の魔術師」と言われた男。適当ですがでっち上げました。
温和なオーストラリアの人に添削をお願いすると、
「ヤンさん、ここは名詞だからingは不要だよ。」(そりゃ、失礼)
「ヤンさん、ここは三人称だからsをつけないと。」(おお、そのとおり)
「ヤンさん、ここは複数系だから、sだよね。」(X`=~?+*/\!X)
何度も何度も謝ると、
「そんなに謝る必要ないよ。だって私は日本語しゃべれないしね。」
なんとも、頭の下がるお言葉。

そして次の日。いよいよプレゼ。
資料は仕上げたので、のほほんとしていると、突然、
「じゃ、ヤンさん、説明してください。」
なにかのCMではありませんが、「English Please」の世界。
ちょっと、困っていると、
となりに座っていた温和なオーストラリアの人が説明を始めてくれたではありませんか。
当然ですが、流暢な英語です。すばらしい。
こんなふうに英語を使いこなせたらどんなにかいいだろうか、と同時に思いました。

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