巨大寿司と不気味な味噌汁

日本にもさまざまな外国料理があるように、
外国にも、もちろん日本食はあります。
そして、寿司は一番有名な日本食のようです。
日本にある外国料理が日本人向けにアレンジされているように、
外国の寿司も当然、その国用にアレンジされています。
そして、スウェーデンにも寿司はあります。
スウェーデン用にアレンジされた寿司ですが、、、

初夏はスウェーデンにとっては休暇の季節。
誰も彼もが休暇を取り、
白夜のための長い昼間を楽しんでいます。
そんな中で、いつも昼食にいくレストランも休み。
日本なら、休みはかきいれ時なので、レストランも
休みませんが、スウェーデンでは、一斉に休みを取ります。
休日開いているのは街中のレストランくらいなもの。
本当に休日まで働いて儲けようとは考えていないみたいです。

いつも行くレストランも休みなので、
寿司を食べに行こうということになりました。
幸いなことに、いや、本当は幸いではなかったのかもしれませんが、
寿司屋はやっていました。
握り10個と味噌汁を食べましたが、
その握りの大きさといったら、、、、
通常寿司は手で掴み一口で食べるのが礼儀ですが、
ここでは日本の作法は通じません。
半分がやっとです。
しかも、本当に「握ってある」ので、
ご飯の密度も高く、口の中で膨らんでしまいます。
そこで、味噌汁を口に入れましたが、
その味もなんだかとても奇妙。
味噌に醤油とバターで味付けをしてあるのではないか、、、
そんな味です。
味噌汁を口に入れたとき、私がよっぽど可笑しな顔をしたせいでしょうか、
周りの人に爆笑されてしまいました。

聞くところによると、ここのオーナーは中国人。
日本人がやってる寿司屋は、まだ、まともなのだそうです。

話は変わりますが、食事中での会話で、
スウェーデンにも、昔、姥捨て山という風習があったという話題が出ました。
嘘だと思っていたら、次の日の仕事の帰りに、車の中から、
あの山がそうだ、と教えてくれました。
似たような風習を持っていた日本とスウェーデン。
しかし、方や福祉大国として世界中に認知され、
方や、行き届かない福祉の為に増税が叫ばれている。
出発点は似たようなところだったのかもしれませんが、
行き着いた今は、こうも違うのか、、、、
とても感慨深いものがありました。


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