時代

今度の仕事は、海外の方と本格的に、作業を分担して、実施することになりました。
今までは、主に日本人だけで仕事をこなしてきましたが、
いよいよ本格的に国際分業の体制を考えなくてはいけなくなったわけです。
ですが、どこまでを任せるか、が問題です。
多くを任せたい気持ちはありますが、一度に多くを任せるのも心配です。
向こうの方はというと、当然ですが、
自分たちが中心になって仕事をしたがっています。
海外では日本と違い、仕事が面白くなければ転職することも当たり前です。
技術者を引き止めるためにも積極的に
開発的な仕事を回して欲しいのも本音です。
いろいろと相談した結果、かなりの部分を任せることになりました。
だからといって失敗はできません。お互いにとっても大変なプレッシャーです。
「本当にこれでよかったのか」決定した後も考えました。
その夜は、ロンドンのカラオケにつれていってもらいました。
ロンドンにも、当然ですが日本のカラオケがあります。
隣の部屋からが、中島みゆきの「時代」が流れてきました。

 そんな地代もあったねと、いつか笑って話せるわ。
 だから、今日はくよくよしないで、今日の風に吹かれましょう。

まあ、そうだろうな。決めてしまったことは仕方ない。
成功させるためにがんばろう。そんな気持ちになりました。

(追記:結果としては、大成功に近い成功でした。)

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