ブッシュ大統領と過ごした日

今回のロンドン・ヒースロー空港は、いつもにも増して、大渋滞。
それもそのはず。なんとアメリカの大領領ブッシュ氏が、来ているからです。
テロに襲われては大変です。だから警備も半端ではなさそうでした。
そして、そのための渋滞、混雑。まあ、しかたありません。
身の不運を嘆くほかないのですが、
もしかしたら、ブッシュ氏を見ることができるかも、、
そして、あの有名なエアフォース・ワンも見ることができるかも、、
ついでに、ハリソン・フォードにも、、(そんあ、あほな)
なんて、調子のいい夢を見ていましたが、
当然ですが、まったく会えません。一般客からは完全に隔離されているようです。
そんなわけで、イギリスのオフィスに着きました。
しかし、ここにこそ私たちにとってのブッシュ大統領が居たのです。
こちらのオフィスのチーフエンジニアの方は、本当に凄腕。
いつも正しいことを、流暢な英語で、難しい言葉使いで説明します。
もっと、やさしい言葉で説明してくれてもいいのに、、、
なんて思っているうちに、いろんなことが決まっていきます。
当然ですが、「正しいこと」と「実現できること」とには大きな隔たりがあります。
日本人二人で強固に反対に打って出ましたが、相手は、なかなか納得しません。
まるで、アメリカ大統領のようだ、、、
周りの人々も、彼の正しさに魅了され、反対を唱えません。
「100%でなくてもいい。このうち60%くらいできれば成功だ。」
そんなことを言われては、反対もできません。
しょうがない、しぶしぶ賛成しました。
私が、ぽつんと、「We will try」というと、
なんとブッシュが親指を立てて、満面の笑みを浮かべ、
こちらを振り返るではありませんか!
それは、自分には「してやったり」という笑顔ではなく、
ともにがんばろう、という笑顔に見えました。
そうだな、やるしかない。そうやって、今までもなんとか乗り越えてきた。
彼に一歩近づいたような、そんな一瞬でした。

そして、実際の計画段階に移ります。
当然ですが、実現が難しいプランなので、スケジュール立ても難航します。
ここにいたって、やっと実現の困難さに気づき、唖然と立ちすくむ現地人。
そりゃ、そうだろう。だから俺たちは反対したんだ。
しかし、決定は覆りません。
ふと、ブッシュを見ると、
なんと彼は、別なエンジニアと雑談をしているではありませんか!!
まったく、なんだか、、、、、、、、、、

我々の前途はいかに、、、、、、、

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